さいたま市岩槻区にある地質調査会社です。ボーリング調査は関東一円、室内土質試験は日本全国からご依頼をお受けいたします。
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用語集
圧縮指数
(
)
圧密試験のe-log p曲線における圧密降状応力以上での直線部分の勾配、△e/△(log p)
圧密
(
あつみつ
)
consolidation
飽和粘土のような透水性の低い材料が長期間荷重を受け、内部の間隙水が徐々に排出していく現象。沈下障害の主たる原因。
圧密係数
(
あつみつけいすう
)
coffecient of consolidation
圧密理論から導かれる圧密速度に関係する土質定数Cv(=k/mvγw). k:透水係数,mv:体積圧縮係数,γw:水の単位体積重量。Cv:は圧密試験の時間‐沈下曲線に対して圧密理論を適用し,曲線定規法または√t法によって求める。
圧密降伏応力
(
あつみつこうふくおうりょく
)
consolidation yield stress
過圧密域から正規圧密域に移行する段階の応力。この応力を超えると沈下量が急激に増加する傾向にある。
圧密試験
(
あつみつしけん
)
consolidation test
土の圧密特性,圧密降伏応力/圧密係数 などを求める試験。JIS A 1217において試験方法が規定されている。供試体は、直径6cm、高さ2cmの円盤。1段階24時間、8段階載荷が標準。長期圧密試験,急速圧密試験、繰り返し圧密試験などがある。
アンカーボルト
(
)
鉄骨造または木造の柱の脚部や木造土台などをコンクリート造の基礎に緊結するために、基礎に埋込んでいるボルト。先端を曲げたり、先端にアンカープレートなどを取り付けて地震時の引抜き力に対抗させる。
安全率
(
あんぜんりつ
)
safety factor, factor of safety
構造物、基礎地盤、斜面などの安定性を表す指数。安全率が1未満は不安定な状態(破壊など)を意味する。常時荷重に対する地盤の支持力に関しては、通常は3の安全率を見込むことが多い。
アンダーピニング
(
)
undrpinning
既存基礎の修復・補強のために行われる工事。沈下障害が生じた場合に採用される鋼管圧入杭などのことをいう。
筏基礎
(
いかだきそ
)
raft foundation
丸太などを井桁状に組んで基礎または基礎のため地業を意味する。
異形鉄筋
(
)
deformed bar
コンクリートに対する付着強度を高めるため、表面に節状の突起をつけられた鉄筋。品質形状寸法はJISG3110に規定。
石垣
(
いしがき
)
stone wall
石を積んで土留めや土砂崩壊のため防止壁として利用するもの。間知石積み、切石積み、割石積み、野づら石積み、玉石積みなどがある。モルタル等で背面を一体化させる練り積みと一体化させない空積みがある。
石積み擁壁
(
いしづみようへき
)
masonry retaining wall
石を積み重ねた擁壁。石の間隙や背面をコンクリートで充填するものを練積み、充填しないものを空積みという。
一次圧密
(
いちじくあつみつ
)
primary consolidation
土の圧密現象において、弾性圧密理論に伴う圧密部分。一次圧密が終了した以降も長期にわたって二次圧密が継続進行する。通常の沈下計算では一次圧密を対象とすることが多い。
一軸圧縮強さ
(
いちじくあっしゅくつよさ
)
unconfined compressive strength
一軸圧縮試験における供試体の最大圧縮応力。JISでは、圧密ひずみが15%に達するまでの最大圧縮応力として規定している。飽和粘土では一軸圧縮強さquの1/2を非排水せん断強さcuとしている。
薄皮饅頭
(
)
深層混合処理工法のコラムにおいては,外周部がセメントミルクの殻に覆われているが,内部には攪拌不良の土が充満しているような状態。
浮き基礎
(
うききそ
)
floating foundation
基礎の根入を深くして、排除する土重量と建物荷重とのバランスを図り,地中応力の増加を防ぐもしくは建設前よりも軽くする基礎形式
打ち止め管理
(
うちどめかんり
)
杭工法や深層混合処理工法,回転貫入工法などにおいて,杭等の先端を所定の支持層に到達させ一定深度貫入させたか否かを確認するための管理。支持力が先端支持力に依存する場合は非常に重要な管理。貫入中の推力やトルク,電流値などの変化から判断することも可能。
埋戻し
(
うめもどし
)
backfilling
基礎工事や埋設管敷設工事などのために掘削された部分を工事終了後に土砂で埋め戻すこと。埋め戻しの材料には掘削土を用いることが多いが,粘土などで埋め戻し時の転圧などが難しい場合は別途購入した砂などを使用することもある。
裏込め材
(
うらごめざい
)
backfill material
裏込めに用いる材料.掘削土を用いることもあるが,転圧な締め固めが難しい場合には砂、砂礫などを用いることもある。
鋭敏粘土
(
えいびんねんど
)
sensitive clay
鋭敏比の高い高含水比の粘土.乱れによる強度低下が著しい粘土.
液状化
(
えきじょうか
)
liquefaction
飽和砂が地震などに起因する繰り返しせん断力を受けることによって,粒子間のかみ合わせがはずれ,粒子が間隙水に浮いた状態となる現象.有効応力が消失しせん断強さを失い,支持力を失う状態。地表に噴砂として吹き上がることもある。液状化のおそれのある地域に関しては,液状化マップなどで知ることもできる。
液性限界
(
えきせいげんかい
)
liquid limit
細粒土のコンシステンシー限界の一つ。試験方法はJISに規定されており,落下回数25回に対応する試料の含水比が液性限界(LLと略することもある)
液性指数
(
えきせいしすう
)
liquidity index
細粒土の含有水分状態を液性限界と塑性限界を基準にして表す指数.液性指数IL(=Wn-Wp/WL-Wp=Wn-Wp/Ip ここに,Wn:自然含水比,Wp:液性限界,Wp:塑性指数)
S波
(
えすは
)
S-wave, secondary wave
振動方向が進行方向に垂直な波。媒体の体積変化を伴わずに伝播される波動。横波,せん断波。地表面に平行に振動する波はSH波,鉛直に振動する波はSV波
N値
(
えぬち
)
SPT N-value, SPT blow count
標準貫入試験(standard penetration test)による地盤の相対的な硬さを表す値.質量63.5kgのハンマーを75cm自由落下させ,標準貫入試験用サンプラーを30cm打ち込むために必要な打撃数.
黄土
(
おうど
)
Chinese loess, Huang-tu
中国、特に黄河周辺に分布するレス
押え盛土
(
おさえもりど
)
counterweight fill, loading bern
軟弱地盤上の盛土による底部破壊や端部すべりを防止するため,斜面先の外側に設ける盛土。すべり破壊に対する施工中の応急対策として用いられることが多い.
汚泥
(
おでい
)
polluted sludge
化学的な有害物質などを含む泥状の物質.
帯状基礎
(
おびじょうきそ
)
continuous footing, foundationstrip footing
布基礎と同義。壁または柱からの荷重を布状・帯状のフーチングで支持する基礎。帯状基礎。材料には鉄筋コンクリート、無筋コンクリート、切石、コンクリートブロックなどがある。最低限の寸法・厚さなどが,建設省告示第1347号で規定されている。
オランダ式(二重管)コーン貫入試験
(
オランダしき(にじゅうかん)コーンかんにゅうしけん
)
Dutch cone penetration test
静的なコーン貫入試験機の一種.周面摩擦の影響を除くためロッドを二重構造とし,ロッドの最上部で貫入抵抗を計測する方法
温泉余土
(
おんせんよど
)
solfataric soil
岩石から酸性水(亜硫酸ガス(SO2)や硫化水素(H2S)などを含む)によりアルカリ,アルカリ土類などが溶脱されて粘土化したもの。青灰色~白色で強い膨潤性を示す場合がある。
河岸段丘
(
かがんだんきゅう
)
rever terrace
河川の侵食力により河床面がさがり、もとの広い河床面が一段高いところに台地として残ったもの.一般に河岸段丘は砂礫層から構成される.
火山灰質粘性土
(
かざんばいしつねんせいど
)
volcanic cohesive soil
粘性をもった火山灰質土.関東ロームはその代表。
ガリ侵食
(
ガリしんしょく
)
gullly erosin, gulling
侵食面形態のひとつ.表面流水による雨裂(リル)が発達して次第に大きく削られた溝(ガリ)になり,周囲が洗掘によって侵食される現象
空突き地業
(
からつきじぎょう
)
根切り底の地盤を割栗や砕石、砂利などを用いずに突固める地業。地山が良好な場合に適する。
換気口
(
)
布基礎やべた基礎の立上り部分において床下を換気するための設けられた開口部。局所的に大きな開口部を設けるかわりに土台と基礎の間にパッキンを設けることもある。局部的な換気口を設ける場合は,周辺を補強することが義務化されている(建設省告示第1347号)。
含水比
(
がんすいひ
)
water content, moisture content
土に含まれる水の質量(含水量)Wを土の乾燥質量Mで除したもの.一般に百分率で表す.含水比w=W/M
含水比試験
(
がんすいひしけん
)
water content test, moisture content test
土の含水比を測定するための試験.試料を110℃で一定になるまで炉乾燥し,乾燥前後の質量を測定して求めることが基本
含水率
(
がんすいりつ
)
water content, moisture content
土に含まれる水の質量(含水量)mvのその土の質量mに対する比で.一般に百分率で表す. ⇒含水量,含水比
関東ローム
(
かんとうローム
)
関東の台地,丘陵地の上部に分布する赤褐色の火山灰土.多摩ローム,下末吉ローム,武蔵野ローム,立川ロームなどがある.日本統一土質分類法では火山灰質粘性土に分類され,海外のロームとは異なる.地山強度は高いが,乱すと極端に低下する.関東ロームが地山である場合、住宅用の敷地としては一般に安定化していると考えられる。
木杭
(
きぐい
)
wooden pile timber pile
木製の基礎杭。赤まつ、からまつ、べいまつなど。常水面以下(季節変動や経年変化などを考慮する必要あり)で設置できないと腐食のおそれがある。
基礎スラブ
(
きそスラブ
)
foundation slab, base slab
上部構造からの荷重を,地業または地盤に伝えるための基礎の構造部分
基礎梁
(
きそばり
)
footing beam
フーチングとフーチングを結ぶ梁(地中梁またはつなぎ梁).柱脚の曲げモーメントおよびそれによるせん断力を負担するが、接地圧は一般に地盤に伝達させない.剛性を大きくすれば不同沈下を防ぐことも可能
基壇
(
きだん
)
寺院宮殿などの礎石が配置する建築物において、建物直下の地盤面を石、土などで盛り上げた土壇。周囲は石築とし、上面はたたきや石などがおかれている。二重に基壇がかさねることもある(二成基壇)
木節粘土
(
きぶしねんど
)
カオリンを主成分とする粘土中に炭化木片粒が混在している粘土。陶磁器や耐火れんがなどの原料に用いられる。愛知、岐阜、三重、福岡、奈良、長崎などで産出。
許容支持力
(
きょようしじりょく
)
allowable bearing capacity
極限支持力を安全度(通常3)で除した支持力
許容地耐力
(
きょようちたいりょく
)
allowable bearing power
許容沈下量から求められる支持力と許容支持力のうち小さい方
許容沈下量
(
きょようちんかりょう
)
allowabale settlement, permissible settlement
上部構造物の安全性、機能や使用性安定性を損なわない範囲で許容される沈下量.不同沈下量,相対沈下量,絶対沈下量などがある。
切土
(
きりど
)
cutting, cut
斜面地などを宅地や道路として有効利用するため、現地盤を切り取ること,あるいは切り取った部分
切盛り
(
)
cut and fill
斜面地で切土と盛土を隣接して行い一様に平たんな地面にすること。
沓石
(
くついし
)
柱下に据えた石。
クーロン土圧
(
クーロンどあつ
)
Coulomn's earth pressure
土クサビを適切に設定し,そのクサビの力の釣り合いから壁に作用する力を求めた土圧。ランキン土圧とは発現機構が異なるが,一定の条件下では等しくなる。
黒ぼく
(
くろぼく
)
腐植されている黒色の粘性土.火山灰質有機質土や非火山灰性がある。
珪岩
(
けいがん
)
quartzite
石英が多い岩石を母岩とする変成岩。硬く緻密な珪質岩で風化に対する抵抗力が大
珪藻土
(
けいそうど
)
diatom earth, diatomaceous earth
水中の藻類である珪藻の外殻(含水シリカ)が水底に堆積してできた軟岩状の土。多孔質で吸水性に富む。見かけ比重は小さいが,高強度の場合がある。
頁岩
(
けつがん
)
shale
粘土やシルトが固結した岩石で剥離性のあるもの。頁岩の薄くはがれやすい性質は,盤ぶくれの原因となることがある。
間知石積み
(
けんちいしづみ
)
間知石を用いた石がき、または間知石で石垣を積むこと。
間知石
(
けんちいし
)
石垣用の石の一種。ほぼ角すい形をなし、面はほぼ方形に近く、控えは四方落しとし、面に直角に測った控の長さは面の最小辺の1.5倍以上。JIS A 5002に規定あり。
広域地盤沈下
(
こういきじばんちんか
)
地下水のくみ上げなどのよる地下水位の低下などが原因で,一定の地域が広範囲にわたって地盤が沈下すること。年平均4,5cmの沈下が長年継続することもある。広域地盤沈下地帯や各地域における地盤沈下の実態は,行政庁などで公表しているのでインターネットなどで検索確認することが可能。
鋼管圧入工法,鋼管圧入杭
(
)
steel pile jacking method
住宅等に沈下障害が生じた場合など,アンダーピニングのための用いられることが多い。反力を建物重量とし,鋼管を1m程度づつ接合(通常は溶接)しながら圧入する工法。
鋼管杭
(
こうかんぐい
)
steel pile
鋼管を杭として設置する方法。打ち込み工法,埋め込み工法,回転貫入工法がある。住宅の場合には,小口径(径50-200mm)を回転圧入させながら埋設させることがある。回転圧入させる鋼管は,円筒状のものだけでなく,鋼管先端などの螺旋状の羽を取り付け,先端面積を大きくするスクリューパイル工法として用いることもある。杭ではなく,地業的に用いることもある。鋼管を杭として使用する場合は,原則肉厚は6mm以上としなければならない。
洪積世
(
こうせきせい
)
Diluvium
第四紀の前半の地質時代、約200万年前から最終氷期の極大期(約1.8万年前)までの間
洪積層
(
こうせきそう
)
diluvium, diluvial deposit
洪積世において形成された地層,岩
洪積粘土
(
こうせきねんど
)
diluvial clay
洪積層の粘土。一般に過圧密状態にあり、N値は5~30程度。一軸圧縮強さは2kgf/cm2以上の場合が多い。
高有機質土
(
こうゆうきしつど
)
highly organic soil
有機物を多量に含む土.日本統一土質分類法では,繊維質の残っている土を泥炭,分解が進んでいる土を黒泥としている。
細砂
(
さいさ
)
fine sand
細砂粒子(75~425μm)を多く含む砂。
サウンディング
(
)
sounding
各種ロッドを地盤中に貫入させる際の抵抗から,地盤の硬さ,締まり具合を調べることをいう。標準貫入試験、コーン貫入試験,スウェーデン式サウンディング,ベーン(せん断)試験などがある。
砂丘
(
さきゅう
)
sand dune, dune
風等で運ばれた砂が高低差をもって堆積した地形。
砂質土
(
さしつど
)
sandy soil
日本統一分類法では、砂と細粒土の中間的な土(礫をふくまない砂質土の成分は砂分が85-50%,細粒分が15-50%の範囲)。実務では粘性土と砂質土に大別され、非粘性土を砂質土と総称することが多い。
砂州
(
さす
)
sand bar
沿岸付近の水流や波により運ばれてきた砂が堆積して水面上に現れたもの。海岸に平行する砂州を沿岸州,岬状に突き出たものを砂し(嘴)という。
三角州
(
さんかくす
)
delta
河川が海に流れ込むところに形成される扇状の地形.河川勾配が緩く流速が小さいため堆積作用が顕著で,放射状の流路が形成される.緩い軟弱な地盤を形成する.
サンプラー
(
)
sampler
地中に押込んで試料を採取するための中空の円筒(サンプリングチューブ)。土質(やわらかい粘性土,硬質粘土,砂質土)に応じて適切なサンプラーがある。
サンプリングチューブ
(
)
sampling tube
試料を採取するための中空円筒容器
地業
(
)
foundation
基礎を支えるため、基礎スラブ以深に設ける割栗、杭などの総称
支持層管理
(
しじそうかんり
)
打ち止め管理の項参照
自然堤防
(
しぜんていぼう
)
natural levee
河川に沿って分布するやや高い帯状の地形部分。洪水時に水があふれて土砂が堆積したもの。自然堤防は後背湿地よりも高い位置にある。後背湿地に比較すると締まっている.
地盤図
(
じばんず
)
geotechnical engineering map
土質工学的観点から特定の地域の地盤状況を表現した図。地質図や柱状図などからなる。都市地盤図(東京,大阪など)がある。
地覆
(
じぶせ
)
建物の最下部で土に接する横材の総称。柱最下部のなげし(長押)は地覆長押。
斜面崩壊
(
しゃめんほうかい
)
slope failure
斜面が崩壊すること。地すべりと異なり、通常崩落土砂は原形をとどめない。崖崩れ,山崩れ,土砂崩れなど
蛇紋岩
(
じゃもんがん
)
serpentinite
かんらん石や輝石が変質してできた蛇紋石を主成分とする岩石。風化されやすく、吸水膨張しやすい。盤ぶくれの原因になることもある。
しらす
(
)
Sirasu
南九州に分布する火砕流堆積物やそれらの二次的堆積物など。軽石質~火山灰質のやや白い堆積物。適度に固結しているが、降雨により斜面崩壊などが生じやすい。
シルト
(
)
silt
日本統一分類法では、粒径5-75μmの土粒子がシルト粒子。一般に細粒分50%以上で塑性指数が低い細粒土をシルトという。
シルト分
(
シルトぶん
)
silt fraction
土に含まれるシルト粒子(5~75μm)の部分、重量百分率で表すことが多い。
深層混合処理工法
(
しんそうこんごうしょりこうほう
)
Deep mixing method
攪拌翼を地中で回転させながらセメントスラリーを吐出し,土とスラリーを攪拌混合して固める工法。改良部分の強度は,建築物の規模にもよるが,100-300kN/m2の場合が多い。建築物の基礎地盤のための用いる場合には,「改訂版建築物のための地盤改良の設計及び品質管理指針」などが参考にできる。
人通口
(
じんつうこう
)
建物内部の基礎の立上り部分を大きく切欠いて,床下の点検などのために人が通り抜けられるようにした開口部。基礎の構造的な一体性を大きく欠くことになるので,配置と大きさなどに対する配慮が必要。様々な補強方法(立上り部分の主筋の定着など)が提案されている。
スウェーデン式サウンディング
(
スウェーデンしきサウンディング
)
Swedish weight sounding
静的なサウンディングの一種。スクリューポイントをロッド先端に取り付け、荷重を段階的に加えて1kN荷重で貫入しない場合に回転させる地盤調査法。JISで試験法が規定されている。試験結果は,WswとNswによって表示される。自動式と手動式がある。
スクリュー杭
(
)
鋼管杭の箇所を参照。
スレーキング
(
)
slaking
水の浸入によって土塊や岩塊が割れる現象。
正規圧密
(
せいきあつみつ
)
normal consolidation
圧密降伏応力と等しい有効応力を受けている状態。荷重が加わると一般に圧密沈下しやすい状態。
捨そろばん地形
(
)
timber footing
木材を縦横に並べた地業。けた行の長材は捨土台、短材は算盤。
第三紀層
(
)
Tertiary
中世代から第四紀(洪積世、沖積世)までの時代(約6000~100万年前まで)。砂岩、礫岩、泥板岩など、いずれも岩石化した硬い層。第四紀の砂層や粘土層の下に堆積し、地盤工学の分野では基盤となる地層。
第四紀
(
だいよんき
)
Quaternary [Period]
通常,200万年前から現在。更新世と完新世(現在)に区分。人類が出現した時代
玉石基礎
(
)
boulder foundation
玉石をすえて基礎としたもの。または基礎の下の玉石部分。連続基礎と比較すると不同沈下しやすい。土を掘り、砂利等を投入し突き固め、その上に形状の整った玉石を置き、さらにこの玉石を突く。
段丘
(
だんきゅう
)
terrace
過去の河床,海底などが現在の河床,海底などより高く位置し,急崖になっている地形。河岸段丘,海岸段丘,湖岸段丘がある.高い位置にあるものほど古い。
弾性波速度
(
だんせいはそくど
)
elastic wave velocity
弾性体を伝わる波動すなわちP波,S波などの弾性波の伝播速度。地盤の動的特性を表すもの。
置換工法
(
ちかんこうほう
)
replacement method
軟弱層など、地盤の一部または全部を良好な材料に置き換える工法。全面置換、部分置換などがある。
沖積世
(
ちゅうせきせい
)
Alluvium
第四紀の地質時代。最終氷期の極大期(約1.8万年前)から現在まで。土質工学では第四紀を洪積世,沖積世で区分するが、地質学では更新世,完新世で区分される。
沖積層
(
ちゅうせきそう
)
alluvium, alluvilal deposit
沖積世に形成された地層。低平な海岸平野と軟弱地盤が特徴。
沈下
(
)
settlement
構造物または地盤が沈むことをいう。地盤の沈下は、地下水のくみ上げ等に起因する広域的な地盤沈下,盛土や構造物の荷重による沈下,周辺工事に起因する沈下、振動・衝撃等に起因する沈下 などがある。
突固め
(
つきかため
)
compaction
ランマー等を用いて衝撃力を地盤に与え、土を締固めること。JIS A 1210において突固め方法が規定されている。
泥灰土
(
でいかいど
)
marl
マール。炭酸塩鉱物と粘土からなる堆積物。固結したものを泥灰岩という。
泥岩
(
でいがん
)
mudstone
粘土やシルトが圧密固結した堆積岩。
土圧
(
)
earth pressure,soil pressure
土が自重や外力によって、内部または接触面を押す圧力。
土居
(
)
(1)建築部材のうち、土に接するもの、土または地盤に関係するもの、転じて基盤的な用法に属するものなどに広く用いられる。(2)どて(土堤)のこと、例:京都にある太閤のお土居。(3)土台の古称。(4)土居げた、土居ぶきなどの略称。(建築用語辞典より)
凍結深さ
(
とうけつふかさ
)
frost penetration depth
地表が冷却されて凍結した表層の凍結深度。基礎底面は、通常、凍結深度より深い位置に接地することが必要。
胴突き
(
どうづき
)
地固めに用いるたこ(蛸)の大きいもので、取っ手(脚)のかわりにつりなわをつけ、数人でなわを持ち上げた後に重力落下させて土突きをすること。地固めに係わる古来からの伝統用語。つり道具の重錘なども胴突きと呼ぶことがある。
動的貫入試験
(
どうてきかんにゅうしけん
)
打撃力などの動的な力や荷重を利用して地盤の硬軟を調べる方法。標準貫入試験やラムサウンデングなどがある。
独立基礎
(
どくりつきそ
)
independend footing. Single footing,individual footing
通常、1本の柱を1個のフーチングで支える基礎。底面形状は、正方形、長方形、台形。煙突の基礎には正六角形、正八角形円形なども用いられる。木造住宅であっても独立基礎となる場合は、構造計算が必要であり、建築確認に際して構造計算書の添付が求められている。
土石流
(
どせきりゅう
)
debris flow
水を多量に含んだ土砂等が,急速に谷を流下する現象。大災害をもたらすことがある。土砂対策基本法で対象としている土砂災害のひとつ。
共回り現象
(
)
深層混合処理工法において,攪拌翼と周囲の土が同軸回転し,攪拌不良となる現象。様々な共回り防止方法が提案されている。
土台
(
どだい
)
sill, groundsill,
木造の柱を支持し、その根元を繋ぐ横材。布基礎上に置く場合は、アンカーボルトで布基礎に緊結する。地面に接しているため白蟻や湿気のために腐りやすく、土台下端をできるだけ地盤から離すことが重要。ひば、ひのき、くりなどの比較的耐久力のある木材が用いられることが多い。防腐処理も重要。
土丹
(
どたん
)
非常に硬く締まった細粒土。洪積の硬質粘土や新第三紀の泥岩を示すことが多い。関東地方では、横浜周辺でみられる。
土木
(
)
古くは建物・道路・橋りょう・堤防などすべての建設工事を意味したが、現在ではそのうち建築関係を除いたものをさす。普請を土木工事、作事を建築工事といった時期もある。
二次圧密
(
にじあつみつ
)
secondary consolidation
飽和粘土の圧密において,一次圧密後に生じる粘土骨組の圧縮やクリープなどに起因する継続沈下現象。二次圧密は時間の対数に関してほぼ直線比例する。
布基礎
(
ぬのきそ
)
continuous footing foundation, strip footing
帯状基礎と同義。壁または柱からの荷重を布状・帯状のフーチングで支持する基礎。帯状基礎。材料には鉄筋コンクリート、無筋コンクリート、切石、コンクリートブロックなどがある。最低限の寸法・厚さなどが,建設省告示第1347号で規定されている。
根入れ深さ
(
ねいれふかさ
)
embedded depth, depth of excavation (penetration)
地表面から基礎スラブ底面までの深さ。建設省告示第1347号において,布基礎及びべた基礎の最小根入れ深さが規定されている。
根搦
(
ねがらみ
)
つか(束)などの下方が動かないように,それらを連結するために取付けた木。その木をぬき(貫)とする場合は根搦ぬき。
根留ぐい
(
)
矢板などの部材を地面に固定する際に地面に打つ杭。留杭。
野づら
(
)
特に表面加工していない自然のままの面。木材をひき割ったままの面。石材などで加工しない面。
パイピング
(
)
piping
浸透力で土粒子が地表面から流出し,地中にパイプ状の水道が生じる現象。パイピングが発生すると,土中の動水勾配が増え浸透力が増大し,パイピングがさらに進行しやすい状態になる。
柱石
(
)
柱を支持するために地盤に据える石。相模では安山岩からなる柱石を柱口石(柱口)と呼ぶ。伊豆では疑灰岩の柱石を花石。厚さは一辺の1/2程度の角石。
バルキング
(
)
bulking
湿った土(砂)を盛りなおした際に体積が増加する現象。
番匠
(
)
古くはひだのたくみ(飛騨匠)のように京都へ勤番に上った工匠一般をさしたが、後に普通大工をさすようになった。番上、番正とも書く。(建築用語辞典)
盤膨れ
(
ばんぶくれ
)
heaving
トンネル工事や開削工事で,掘削底面の地盤面が膨れ上がる現象。掘削による応力解放や揚圧力などが原因。地盤状況によっては水浸などによる土塊や岩塊が崩壊して体積が膨張し,基礎を持ち上げ住宅に障害をもたらすことがある。
pH試験
(
ピーエイチしけん
)
pH test
土のpHを測定する試験。通常は,土の炉乾燥質量の2~3倍の水分状態の懸濁液で測定.試験方法は地盤工学会基準で規定。
PS検層
(
ピ-エスけんそう
)
PS logging
ボーリング孔を用いて地盤のP波速度およびS波速度の測定する方法。
ピート
(
)
peat
泥炭とほぼ同義.
P波
(
ピーは
)
P-wave, primary wave
振動方向が波の進行方向と同じ。媒体の体積変化を伴なって伝播される波動。
P波速度
(
ピーはそくど
)
velocity of P-wave, velocity of primary wave
P波の伝播速度.地震波や弾性波探査の基本的な定数。
ヒービング
(
)
heaving
粘土地盤を掘削する際,水圧や掘削による高低差に起因する作用力により,背面の土が底面から回り込んで掘削地盤面が膨れ上がる現象。盤膨れに近い
ひび割れ
(
)
crack,spalt
きれつ,亀裂。乾湿または湿度変化や外力によって変形が生じ,弾性的な変形能力が対応できないときに発生する割れ目。
標準貫入試験
(
ひょうじゅんかんにゅうしけん
)
standard penetration test
N値をもとめるための試験。JISで試験法が規定されている。質量63.5kgのハンマーを75cm自由落下させ,サンプラーを30cm打ち込むために必要な打撃数をもとめる試験。
表土
(
ひょうど
)
topsoil, surface soil
土層の最上部にある地層。一般に有機物質に富み黒色の場合が多い。
表面波
(
ひょうめんは
)
surface wave
地表面や境界面に沿って伝播する波動。レイリー波とラブ波に区別される。レイリー波は波動伝播方向を含む鉛直面内の成分を持ち,P波とSV波との合成によって生じる。ラブ波は波動伝播方向と直交する水平成分を持つ波動で,地表面や地層境界面で反射・屈折するSH波によって生じる。
腐植
(
ふしょく
)
humus
動植物の遺体から生じる黒色~褐色の有機物質。
腐植土
(
ふしょくど
)
humic soil
腐植に富む黒色~暗褐色の土
不同沈下
(
ふどうちんか
)
differential settlement
基礎の各部に生じる沈下量の差。相対沈下量,不同沈下量など。
ブロック積み擁壁
(
ブロックづみようへき
)
concrete block retaining wall
石積み擁壁の石のかわりに様々な形状のコンクリートブロックを用いた擁壁
ベースシア係数
(
ベースシアけいすう
)
base shear coefficient
地震動の作用により構造物に生じるせん断力の総和(ベースシア)を構造物の総重量で除した値。地震入力の尺度を示す値。
ベーン(せん断)試験
(
ベーン(せんだん)しけん
)
vane shear test
十字型の抵抗翼(ベーン)の回転抵抗値から,せん断強さを測定するせん断試験。室内試験と原位置試験がある.軟弱粘土の非排水せん断強さを求めるために用いられることが多い。
べた基礎
(
)
mat foundation,raftfoundation
建物下全面に設けた基礎スラブ。木造住宅でも採用されることが多い。最低限の寸法・厚さなどが,建設省告示第1347号で規定されている。
へどろ
(
)
湖沼などに堆積する含水比の高い超軟弱粘土(有機質粘土)。
膨張指数
(
ぼうちょうしすう
)
expansion index, ewellind index
圧密試験の除荷過程で得られるe-logp曲線の膨張曲線の勾配。Δe/Δlogp
補強土工法
(
ほきょうどこうほう
)
reinforced earth method
盛土内部や壁体の背後,底部などの地盤中に,金属・プラスチック・繊維などの補強材を敷設し,地盤を安定させるための工法。建築物の直下に用いる場合は少ない。
堀立て
(
ほったて
)
土台や礎石を使わず土中に穴を掘り、柱を直接建て込んで埋戻し,周囲を突固めて柱を立てること。柱根元は礎板,皿板,根がらみ,根石などで補強することもある。堀建てともいう。常水面下に設置することが難しく腐食しやすいので,住宅等の建築物で用いることがなく,畜舎などに限られている。
掘立て柱
(
)
根元を地中に埋込んだ柱。
埋没谷
(
まいぼつこく
)
buried vallay
地表下で,新しい地層に覆われた古い谷地形。日本の海岸では最終氷期に形成された河谷が沖積層で埋められて埋没谷となることが多い。
まさ土
(
まさど
)
decomposed granite, Masa-do
花こう岩質岩石の風化(変質)土。人力で掘削できる程度に風化された土。近畿・中国・四国地方に広く分布。
マール
(
)
marl
泥灰土。炭酸塩鉱物と粘土からなる堆積物。固結したものを泥灰岩という。
盛土
(
もりど
)
embankment, fill, bank
盛り上げた土の部分。土地造成,鉄道,道路,河川堤防,ダムなどの盛土工事。盛土は十分に転圧することが重要であるが,周辺構造物に沈下障害をもたらすことがある。
有機質火山灰土
(
ゆうきしつかざんばいど
)
oganic-volcanic ash soil
有機物を多量に含む火山灰質粘性土。黒ぼくがその代表。
有機質土
(
ゆうきしつど
)
organic soil
有機物の含有(一般に5%以上)により無機質土(有機質を含まない土)と異なる特性を持つ土.黒っぽく,有機臭があることなどで判別できる. ⇒高有機質土
有機物含有量
(
ゆうきぶつがんゆうりょう
)
organic mater content
土に含まれる有機物の量。通常は土の炉乾燥質量に対する有機物質量の比(百分率)。高有機質土では強熱減量試験,それ以外の土では有機物含有量試験で求める。
有効土被り圧
(
ゆうこうどかぶりあつ
)
effective overburden pressure
地盤中の所定の地点よりも上部の土の重量によって生じる全土被り圧からその地点の間隙水圧を減じた応力度・圧力
擁壁
(
ようへき
)
retaining wall
土圧に抵抗する壁や壁体構造物。重力式擁壁,半重力式擁壁,逆T形擁壁などのコンクリート造のほか,石積みやブロック造などがある。
余盛り
(
よもり
)
extra-banking, extra-fill
盛土完成後に生じる沈下をあらかじめ考慮し,計画高より若干高く盛土すること。河川やアースダムなどでは,盛土高さに対して経験的に2~3%の余盛りを行うことが多い。
ラムサウンデング
(
)
Swedish ram sounding
地盤調査における動的貫入試験の一種。連続的に貫入させることができるので深度的に連続した調査結果が得られる。ラムサウンデングは,ISO 22476:2002においてSPTと並んで規格化が進んでいるが,わが国ではあまり普及していない。
ランキン土圧
(
ランキンどあつ
)
Rankine's earth pressure
限界平衡状態にある地盤内の鉛直面に作用する土圧。力の釣り合い状態を考慮したクーロン土圧とは発現機構が異なる。
ランマー
(
)
通常はガソリンエンジンにより機械を跳ね上げ、衝撃力で地盤面、地業部などを突き固めるもの。タンピングランマーなど。
粒径加積曲線(粒度曲線)
(
りゅうどかせききょくせん(りゅうどきょくせん)
)
grain size distribution curve, particle size distribution curve, granding curve
粒度試験の結果を表したもの。通常は、粒径を対数目盛りの横軸に,通過百分率を算術目盛りの縦軸にとって表す。
粒度試験
(
りゅうどしけん
)
grain size analysis, particle size analysis
土の粒度分布を求めるための試験.粒径が75μmより大きい場合はふるい分け、75μm以下の試料では比重浮標の沈降分析により求める.試験結果は粒径加積曲線で表す.
ローム
(
)
loam
関東ロームなどの火山灰質粘性土の総称.粒度的には、粘土と砂の中間にある。